子どもマネー総合研究会

家計オンチの母が見た教育費のリアル Vol.3 いかに大学進学費用をひねり出すか?それが問題だ!

よく言われるのが、「子どもが小さい間は、あまりお金がかからないので、頑張って貯蓄しておきましょう」ということ。 我が家は頑張りすぎて、学資保険など強制先取り貯蓄の度が過ぎてしまったために収支のバランスが崩れ、キャッシュフローが悪化してしまったのですが、それは「やりすぎた」ためです。若いうちから計画的に教育資金、住宅資金などを準備するのは理にかなったことだと思います。特に教育費はゴール、つまり使うときが決まっているので計画が立てやすいですね。今回はシリーズ第3回。「いかに家計から大学進学資金をひねり出すか」と我が家の家計とがっつり取り組んだ元家計オンチ母の格闘ぶりをお伝えします。

大学進学資金 どのぐらい必要?

先日、弟の奥さん(つまり義理の妹)から相談のメールがありました。 弟には3人子どもがいて、一番上の娘(私には姪)が今年高校生になったのですが、大学費用の概略が知りたいとのこと。

自分のことは棚に上げて、ゆとりをもって学費を準備し、明るく楽しい生活を営んでほしいと思い、早速知っておくと役に立ちそうな情報を返信しました。 現在大学全入時代と言われていますが、その分大学進学費用のことをしっかり考えておかないと後々慌てることになります。義妹の心配ももっともですよね。 長女が大学進学と同時に次女が高校進学、その何年か後には長男も高校と教育費が爆発的にかかる時期が間もなくです。 今から本格的に教育費というのであれば、まず大学初年度の費用分をカバーできる額を目指すべきかと思います(すでに資金があるならば誰の進学費用に回っても問題ないですからね)。

家計から学費分をひねり出す方法

我が家の場合は、賃貸生活・長男高1・次男中2という条件で3年後に大学進学費用、そのさらに2年後次男の大学進学費用の準備が控えていました。賃貸代も光熱費も食費も生活していれば普通にかかるのでさほど余裕はありません。しかも、ご存じのとおり長いデフレ不況の時代なので、金利はスズメの涙ほどもなし。「このままでは教育費が間に合わない」。 あれこれ思案したあげく一つの単純な方法を思いつきました。

それは…

「せっかく長男が公立に行っているのだから、私立に行ったと考えて私立の授業料分プールすればOKじゃない」。

というものです。なんとも単純ですが、これが意外と効いたのです。 当時民主党政権下で高校授業料無償でした。そこでその差額分丸々、払ったつもりで教育費に回しました。加えて、長男の高校卒業後は遠方だったため高額だった通学定期代+塾代も払ったつもりで次男用の教育費に加算。この払ったつもりの資金で定期預金2万円+投資信託1万円に振り分け、自己流積立を続けました。

本当は教育費など確実にためておくべき資金はリスクのある商品で運用するべきではありません。たとえば、この10年間にサブプライムローン問題、リーマンショック、ユーロ危機など市場が冷え込んだことが何度もありました。元本保証ではない投資商品だと、いざ必要というときに元本を大きく割り込んで資金準備どころではない事態というのも想定されるからです。

けれども、最初の大きなハードルは3年後に迫っています。0.03%の金利ではいくら頑張って貯めても、ほぼ元本分しか期待できません。そこで投資商品を少な目に組み入れて、3年間で積立額は2万円×12か月×3年=72万円(ゼロよりましですが、目標より少し少ない…)になりました。片や投資信託では30万円強。この30万円は長男の大学入学金の一部に充当しました。そして、前期分の学費も無事収めて少しだけ息継ぎ。けれども、すぐ次の負けられないレースが待っていました。その後次男も大学進学し、長男は卒業しましたが、その長男の学費分を今度は次男に回し、あとしばらく学費の支払いを続行中です。そして投資信託も長男の入学一時金用に一部解約にしたものの、今も続行です。

一時期ベストセラーになった「金持ち父さん 貧乏父さん」の中で、金持ち父さんは 『「できない」というのではなく、どうすればできるのかを考えなさい』と子ども時代のロバート・キヨサキ氏に教えています。家計もうまくいかないと考えるのではなく、どうすれば少しでも上向くかを考え少しずつでも前進したいですね。 今若いお父さんお母さんなら、まだまだ時間はあります。タイムリミットが近い人もなにかできることはあるでしょう。どうすれば実現するかを考えながら幸せ家計を築いていきましょう。

近藤 鑑代

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