子どもマネー総合研究会

学費を抑えて大学や専門学校に進学する方法

高校生にとって、夏は進路など方向性を決めるのにいい時期ともいえます。

どのような職業に就きたいのか。それにはどのような大学や専門学校へ通い、どのような資格やスキルが必要なのか。候補となる大学(学部)や専門技術が学べる専門学校などを調べ、親子で話し合うには良いタイミングです。

学費が十分に準備できていない場合でも、諦める必要はありません。日本学生支援機構の給付型・貸与型の奨学金はよく取り上げられますが、それ以外の方法で、学費を抑えて進学できる方法を考えてみましょう。

自治体独自の奨学金や返還肩代わり

住んでいる自治体によっては独自の奨学金を提供(給付、無利子貸与など)している場合がありますので、1度チェックしてみましょう。日本学生支援機構に情報がまとまっていて、検索できるページがあります。

また、自治体の情報を確認する際には、奨学金の返還を「肩代わり」してくれる自治体の情報についてもチェックしてみましょう。現在、都道府県によってはその自治体内で働くことで奨学金の一部肩代わりするような仕組みも広がっています。これは、住んでいるかどうかに限らず、将来働きたいと思っている自治体についても調べてみましょう。情報は随時出ますので、時々は確認したいもの。

<参考>地方公共団体等が行う奨学金制度

看護師や保育士等の就学資金

不足している人材を集めるため、特定の資格に限定して奨学金を貸出す自治体もあります。看護師であったり、保育士であったり、介護士であったり、助産師であったりと、自治体で異なります。全くない場合や、年度で変わる場合もあるので、注意しましょう。

指定された資格を取得した場合、その自治体で一定期間働くと、返済が免除となる仕組みがセットになっています。自治体は現在住んでいるところだけでなく、大学がある自治体でも調べてみましょう。

学費免除で手当を受けながら通える大学

幹部候補生を育成する制度ですが、次のような大学では、入学金も学費もかからず、在学中には公務員として手当を受けながら学ぶことができます。卒業後は公務員として配属されるため、入学と同時に就職も約束された形です。ただし、かなり競争が激しいのは確かです。

・防衛大学(防衛省)
・防衛医科大学(防衛省)
・気象大学(気象庁)
・海上保安大学(海上保安庁)

職業訓練校で技術や技能を身に付ける

自分が身に付けたい技術や技能が職業訓練校にあれば、専門学校に通うよりもかなり安く学ぶことができます。1年コースや2年コースの場合は、選考試験も行われます(推薦入試もあり)。

就職に直結する技術・技能を学べるので、なりたい職業につながるものがあれば、職業訓練校を利用するのも1つの方法です。近くの職業訓練校を調べてみましょう。問い合わせはハローワークへ。

以上、さまざまな方法があることが分かったのではないでしょうか。今回はあえて取り上げませんでしたが、日本学生支援機構の給付型奨学金や、大学独自の給付型奨学金や学費免除制度なども、利用できるなら活用しましょう。

また、二部(夜間)に通うことで学費を抑える方法もあります。他にも、いったん社会に出て働いて、学費を貯めてから大学に通う方法もあります。「皆と同じく」という考えさえ捨てれば、道はいろいろあります。

ファイナンシャル・プランナー 豊田眞弓

豊田 眞弓 (とよだ まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー、子育て・教育資金アドバイザー
経済誌・経営誌などのライターを経て、1995年より独立系ファイナンシャル・プランナー。個人相談やセミナー講師の他、書籍・雑誌の執筆や監修などで活動。オールアバウト「子育て・教育資金」ガイドも務める。自身の子育ての中で感じたこと等から、子どもの金銭・金融教育をライフワークの1つとして取り組んでいる。人生3大支出の中での教育資金や、子どもの金銭・金融教育を得意としている。

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