子どもの金銭・金融教育を考える&子育て世代のおかねの話
5月11日に行なわれた「春の金トレセミナー」。今回は、第1部、第2部の2段構えで、親御さん向けの内容で構成しました。第1部は「子どもの金銭・金融教育を考える」、第2部は「子育て世代のお金の話」。 両方を聞いていただくと、未就学児から小学校・中学校くらいまでの親御さんにとって、子育てマネーに関する最低限必要な情報がカバーできる内容でした。
第1部:子どもの金銭・金融教育を考える(講師:豊田眞弓)
「親から子へ。子どもの金銭・金融教育を考える」をテーマにお話した内容の柱は、次のようなものでした。
子どもの金銭・金融教育の先生は、誰あろう親御さんご自身です。しかし、わが子に何をどのように伝えていけばいいか皆目わからない、という方も多いことでしょう。 今回の内容は、これから金銭・金融教育を始めるにあたって、親として知っておきたいことや、どの段階でどのようなことを伝えていくべきか等も含め、サマリー的に学ぶことができるものでした。
長期的な視点でいうなら、子どもの金銭・金融教育は四葉のクローバーです。金融・経済、消費者教育、生活設計・家計管理、キャリアプラン。この4つをはぐくんでいくことが大事だと、講義中にも出てきます。
参考資料に「子どものくらしとお金に関する調査」もありましたが、「お金よりも大切なものがあると思いますか?」の質問に「そう思う」と答えた割合が最も高かったのは…小学校高学年。実は「お金が一番大事」と思っているのは小学校・低学年が多いのです。お金持ちに最も「あこがれている」のもやはり小学校低学年。 だんだんに本音と建前を使い分けるようになるためなのかもしれませんが、子ども達の目にはそう映っているのです。そう見えてしまう情報を親や身近な人が発信していたりするのでは?
お金について学ぶときには、拝金主義・お金至上主義に陥らないようにすることも大事で、お金で買えないものや、値段では計れない価値があることも忘れてはいけません。心の教育と両輪で進めることがとても大事だと、まとめていました。
第2部:子育て世代のおかねの話(講師:中島典子)
「子育て世代のおかねの話」として、中島アドバイザーが話した内容の柱は次の通りでした。
具体的には、子どもが誕生してからの知っておきたいマネー情報について、ひと通り整理してくださいました。教育、住宅、老後の三大支出にどれくらいかかるのかという話から、その資金の準備法についても触れました。さらには、出産・育児や子育てでもらえるおかねについても解説いただきました。
そのほか子育て世代が知っておきたい有利な妻の働き方や、住宅ローン控除等、「知らずに損した!」とならないよう確実に押さえておきたい情報についても触れていました。
親からもらうお金ということでは、話題になっている1500万円までの教育資金の一括贈与や、住宅取得資金の贈与、その他についてもしっかり解説いただきました。 税理士・社会保険労務士と2つの資格を持たれていることもあって、税金・社会保険、もらえるお金などについてわかりやすく説明してくださいました。
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