今年の、これからの我が家のライフプランは?
「今年は・・・」「今年こそ・・・」と気分も改まるお正月。真新しい手帳や家計簿に「今年の予定」を書き込む方もおられることでしょう。家族や親族と話す機会も多いこの時期、夢や希望、今後の計画を話題にすることも多いのではないでしょうか。
新年の抱負を語り合い、今年の予定を考えたなら、さらに少し先まで考えて、我が家のライフプランを立ててみてはいかがでしょうか。
「ライフプラン」があると、将来のための準備も始めやすい
「ライフプラン」とは、自分や家族の今後の計画のこと。「今年は○○も幼稚園」「いつから仕事を再開しようか」「車の買い換えは5年後くらい?」等、将来の予定や計画はさまざま頭の中にあっても、いつ、どんな予定があるのか、いくらくらいお金が必要になるのか、ごちゃごちゃになっていませんか? 表1のようなライフプラン表を使って一度整理してみましょう。時系列に沿って、家族が何歳のときにどんなことがあるのかが整理され、そのときの家族の状況がイメージしやすくなります。予算を記入しておくと、支出が多くなりそうな年、支出が少なく貯蓄を進められそうな年なども把握でき、将来の予定を実現に近づけるための資金準備の資料にもなります。
ライフプラン表は手書きでもいいし、表計算ソフト等で作ることもできますが、インターネット上に無料で公開されているものも多くあります。たとえば、日本FP協会のホームページでは、ライフプラン表のほか、収支確認表、キャッシュロー表などのフォーマットも公開しています。
家族のイベントや買い換えの予定も記入する
ライフプラン表には、まず、家族の年齢を書き込んでみましょう。次に予定を記入していきますが、年齢によって時期が決まっている子どもの進学予定から記入すると進めやすいでしょう。さらに、購入・買い換えの予定や家族・親族のイベントも記入していきます。
住宅や車の購入のほか、住宅の補修・リフォームや家電・家具の買い換えなどのまとまったお金が必要な予定も記入しておきましょう。家の内外を見渡して、買い換え時期を確認してみるといいですね。
家族・親族のお祝いや旅行の予定も書きましょう。入学・卒業記念、就職・退職記念、結婚○周年、おじいちゃんやおばあちゃんの長寿記念等々、大々的にお祝いするならお金もかかります。先に予定がわかっていれば、少しずつ準備したり、お金のかからないプランを考えたりすることもできます。
将来の計画実現のために、資金準備もスタートを
ライフプラン表が今後の予定で埋まってきたら、いったん手を止めて、表を眺めてみてください。頭の中で思っていたより、たくさん予定が出てきて、「これ全部実現できる?お金は足りる?」と不安になったなら、予定に優先順位をつけてみましょう。たとえば、優先度の低い予定は計画を縮小する。時期の変更が可能な予定は、延期や前倒しを考える。早めに「予定」を整理しておけば、「しまった、車を買い換えたから現金が足りない。ローンを借りるくらいなら、もう少し古い車に乗っておけばよかった」などという、「肝心なときにお金が足りない」事態も避けられるでしょう。
また、どうしても実現させたい計画、必要な買い物のためには、早めの資金準備を考えていきましょう。「来年100万円必要」と言われたら準備できないかもしれませんが、「5年後に100万円必要」なら、毎月1.7万円ずつ積立てられれば、5年後には102万円貯められます(利子・税金は考慮せず)。ただ「貯めなきゃ、貯金しなきゃ」と義務的に貯蓄するのは負担になり、つい使ってしまうこともあるかもしれませんが、「3年後の冷蔵庫買い換えのために」「5年後の車購入に向けて」と目標が決まれば、やる気もわいてくるのではないでしょうか。
今年も、これからも、予定を現実にする「いい年」になるように、ライフプランを活用してみてください。