大学独自の給付型奨学金制度は要チェック!
大学独自の給付型奨学金制度というと、対象になるには学業成績が超優秀とか、家計収入条件などが厳しいものが一般的だと思っていませんか?最近ではたくさんの大学で様々な制度があるのをご存知でしょうか。もしかしたら、実は利用できる制度があるかもしれません。一部の大学について紹介いたします。
早稲田大学 「めざせ! 都の西北奨学金」
2024年度入学者より、以下の通り申請資格を拡大されます。昨年は父母の所得証明書に記載の金額が給与・年金所得のみの場合、給与・年金収入金額合計(課税前)が800万円でしたが、2024年度入学者については1000万円に拡大。
対象者は、一都三県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)以外の国内高等専門学校出身者で、早稲田大学への編入者(通信教育課程を除く)が追加されました。こちらは入学前に奨学金を申請し、審査の結果採用候補者となった方に、入学後の奨学金を事前に約束するものです。
・奨学金額支給額(年額)学部により異なります。
450,000円(政治経済学部など)、650,000円(人間科学部など)、700,000円(理系学部)
・採用候補者数 1,200名
申請期間等の詳細については、6月下旬に公開予定の募集要項にてご確認ください。
専修大学 「専修大学進学サポート奨学生」
首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)以外の国内の高等学校等出身者を対象とする入試出願前予約採用型の奨学生制度。大学入学共通テスト利用入学試験(前期・後期)・一般選抜(全国・前期・後期入学試験)の出願前または出願期間中に申請・採用された方に対し、入学後に授業料の半額相当額を原則4年間支給。この奨学金は、卒業後も返還の義務はありません。
※国の「高等教育の修学支援新制度(日本学生支援機構の給付奨学金)」との併給はできません。
・条件 父母の「最近の所得証明書」記載の収入・所得金額を合算した金額が800万円未満など
・奨学金支給額(2023年度入学者)授業料の半額相当額
・採用候補者数 200名
こちらは昨年の情報となりますので、最新情報は大学HPでご確認ください。
他にも「一般選抜 スカラシップ・全国入学試験」を利用すると入試合格者には4年間の授業料・施設費が免除となる受験制度もあります。合格者には4年間の授業料と施設費あわせて405.8万円※が免除され、卒業後も返還の義務はありません。※2023年度 経済・法学部の場合
大東文化大学 桐門の翼奨学金試験
2024年度からスタートする試験です。全国の高等学校出身者又は高等学校卒業程度認定試験合格者を対象とし、人物が良好であり桐門の翼奨学金試験の成績が優秀な方に対し、入学前に在学中の授業料免除を約束することで、将来の目標を叶えるための修学を支援するという、大東文化大学独自の奨学金制度です。
原則として4年間、入学する学科の授業料を免除。最大で4,000,000円免除される学科もあるそうです。授業料を除く費用(入学金・教育充実費・実験実習費・諸会費など)は納入が必要です。
・奨学金採用人数 100人以内
親世代の頃と比べると、入試制度は複雑化し奨学金制度も様々です。家計年収が1,000万円近くあっても申請できる学校もあり、各家庭の状況に応じて利用できそうなものがないか、親子で確認しておきたいですね。受験前に申請しないといけないものもありますので、受験しそうな学校にどんな制度があるか最新情報をチェックしておきましょう。