子どもマネー総合研究会

大渋滞が予想されるお盆の帰省ドライブは熱中症に注意しましょう

お盆の帰省といえば、毎年高速道路の大渋滞の様子が、ニュースで流れます。平成22年7月6日に、国土交通省道路局が発表した「平成22年度お盆時期の高速道路の料金割引について」を見ると、8月の土、日曜日のみ、休日上限1,000円が適用されることになりました。お盆休みで割引というと、個人的には8月13日~15日を中心に、1週間とか10日間とか、まとまった日程で割り引いてくれたら助かるのに……と思ってしまします。今年は、ちょうど14日が土曜日で、15日が日曜日なので、お盆に合わせた帰省だと、そこに集中してしまう可能性大でしょうか。そんな大渋滞中、小さい子ども連れのドライブって、思わぬアクシデントが起こることもあります。

大渋滞で頭に浮かぶのは、高速道路のパーキングエリア、サービスエリアの入り口の混雑、トイレの入り口からも長蛇の列……。まして、だらだらとした低速走行中、いざ用を足したくても、我慢を強いられることがありますよね。そう考えると、トイレに行くことが気になって、つい水分補給が大事だとわかっているつもりでも、水分を控えがちです。また、暑い日でも、エアコンをかけていて、室温が24~26度くらい。涼しいから、大丈夫……と、思っていませんか。

ところが、室温が高くなくても、熱中症になる危険があるんです。とくに、後席のチャイルドシートの乳・幼児や、小学生低学年の子どもたち。眠っていると静かなので、そっとしておこうと思いがちですが、リヤウインドー越しに直射日光が当たっていないかどうかを、常にチェックしてあげましょう。もし、日が当っているようでしたら、直接当たらないように、取り外しができる日除けを使ったり、窓にタオルを1枚挟むなど、日差しを遮る工夫をします。たとえ室温が低くても、直射日光にさらされていると、体温が上昇して熱中症を引き起こす可能性があるからです。遊び疲れて眠ってしまった子どもは、暑くても、のどが渇いてもなかなか起きないもの。まめに様子を見て、日除けをしたり、水分補給をしてあげましょう。そのためには、寝ているからと、2時間以上休憩もせずに走らないこと。乳幼児を連れている場合は、30分~1時間置きくらいに、様子を見てあげましょう。子どもは、顔に汗をかいていなくても、背中やシートに触れているお尻や太ももの裏に、汗をかいていることが多いので、手を入れて確認します。そして、その都度水分補給をしてあげましょう。

熱中症チェックポイント

1. ガラス越しに直射日光が当たっていないか?
2. 顔に汗をかいていなくても、背中に汗をかいていないか?
3. 水分補給をこまめにしているか?
4. 身体がほてってぐったりしていないか?

あると便利な持ち物

1. 取り外しのできる日除け
2. 大判のタオル
3. 背中の汗取りとりタオル
4. クルマでも飲みやすいストロー付きカップ
5. クーラーに保冷剤や氷

もしも、身体がほてってぐったりしていたり、幼児が頭痛や吐き気をうったえたりしたら、保冷剤や氷を使って濡らしたタオルで包み、すぐに首の後ろやわきの下、足の付け根を、冷やして様子を見ますが、保冷剤や氷がない場合は、冷たい飲み物を買って、代用しましょう。

また、休憩中、駐車場でチャイルドシートに強い日差しが当っていると、チャイルドシートのシートベルト部分が熱くなっていることがあります。乳・幼児をいきなり乗せて、バックル部分で火傷するケースもありますので、気をつけましょう。クルマから離れる時には、タオル1枚かぶせるなど、日除けを忘れずにね。

緒方 昌子

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