子どもといっしょに「税金」の話

真冬の参議院選挙が終わりました。今回の争点の1つは「消費税」でしたね。
ニュース等でも頻繁に取り上げられていたので、ご家庭で話題になったこともあったのではないでしょうか。「消費税って何?」「税金って払わないといけないの?」と子どもに聞かれたとき、ぱっと答えられましたか?わかりやすく税金について説明するのは、なかなか難しいですよね。
今回は、子どもが聞きそうな、税金についての質問と答えをまとめてみました。
子どもが興味を持ったタイミングで、「税金」について、親子で話してみませんか。
消費税ってなに?
「消費税」は、商品の販売やサービスの提供に対してかかる「税金」です。買い物するときに商品の代金と一緒に払うタイプの税金なので、子どもも払ったことのある、身近な税金ですね。2026年2月現在、税率は原則として10%(国7.8%、地方2.2%)。生活必需品には8%(国6.24%、地方1.76%)です。
じゃあ、税金って何?
「税金」とは、国や地方自治体(都道府県や市区町村)が、社会を運営するために国民から集めるお金のこと。集めたお金(税金)は、公共サービス(道路、学校、警察など)や社会保障(年金制度など)に使われます。
税金には、国に払う「国税」と、都道府県や市区町村に払う「地方税」があります。
国税には、働いて得た給料などにかかる「所得税」や、企業の得た収入にかかる「法人税」、財産をもらったときにかかる「贈与税」などがあります。
買い物にかかる「消費税」の10%には国に払う7.8%と地方に払う2.2%が含まれています。
税金って、払わなくてはいけないの?
税金を払うことは、日本国憲法に定められた国民の義務です。払わなくてはなりません。
日本国憲法では納税の義務について定められています。
日本国憲法第30条:「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」
参考:国税庁 税の学習コーナー 「納税の義務」
https://www.nta.go.jp/taxes/kids/hatten/page14.htm
払った税金は何に使われるの?
税金を払うことは義務だとしても、払うだけでは納得いきませんよね。もちろん、みんなから集められたお金(=税金)は、生活を支える公共サービスに使われています。
たとえば、救急車。急病で救急車を呼んだら、無料で病院に運んでもらえます。その費用は税金でまかなわれています。火事のときに活躍する消防車、無料で本が借りられる図書館、犯罪を取り締まる警察等、生活を支えるサービスは、税金でまかなわれています。
税金がまったくなくなってしまうと、公共サービスが受けられなくなります。

財務省 日本の財政を考えよう(令和6年4月)「財政とは 国の1年間の支出を見てみよう」より
表は筆者作成
https://www.mof.go.jp/policy/budget/fiscal_condition/related_data/202504_zaisei.pdf
脱税って何?
「脱税の疑いで逮捕」というニュース、聞くことがありますよね。
「脱税」とは、「悪いこととわかっていながら、いろいろな手段や方法で税金をごまかして少なく納めたり、まったく納めなかったりすること」をいいます。また、脱税した場合は、「調査の上正しい金額の税金を納めるだけでなく、悪質な場合は裁判にかけられ、判決によっては罰金を払ったり刑務所に入れられる」(国税庁HP税の学習コーナー「よくある質問とこたえ」より)ことがあります。
「納税は国民の義務」なので、税金をごまかして納めないと、逮捕される場合があるのですね。
たとえばランチの値段が高くても「この素材でこのおいしさなら、多少高くても納得!」ということ、ありますよね。
税金についても、同じような面があると思います。ただ「払うべきもの」と思っていたら負担を感じるだけですが、払った税金に見合ったサービスが受けられている、と思えれば、税金を負担するにも納得度が高くなるのではないでしょうか。税負担に見合ったサービスが受けられていない、と思ったら、よりよい社会を作るために動き出すきっかけになるかもしれません。
子どもが社会に出たらすぐに、消費税以外の税金も負担することになります。社会に出たとき、「税金は払うもの」というだけでなく、税金がどのように使われているかも意識できているといいですね。








