教育費のかけ方を再考する時代!?<その2>
前回の豊田担当コラムで予告した通り、「教育費のかけ方を再考する時代!?」の第2回として、教育費そのものをダウンサイジングしていく方法について考えていきたいと思います。
奨学金を借りるのはいいですが、借りすぎれば新生活の足かせになります。そのためにも計画的な教育資金の貯蓄が第一です。この貯蓄をきちんと継続し続けるために、あるいはそれと並行して、「かけるお金」自体も見直す時期にあるかもしれません。
習い事を絞り込む・・・小学生
ゴルファーやサッカー選手、フィギュアスケート、ピアノをはじめ、幼少期から取り組んできたものを開花させて成功している子供たちがいます。そんな姿を見ると、わが子の可能性を探ろうと、早くから複数の習い事やスポーツをさせたくなるのはよくわかります。
今高2の息子の小学生低学年時代を振り返ってもそうでしたが、小学校中学年になると、「学習塾に通い始めるので習い事などを減らす」といったご家庭も出始めます。子どもの発達段階からいうと開花期は中学以降なのだそうですからやや悩ましいところですが、長期的な教育資金の準備(貯蓄)ができない事態は避けたいもの。
「習い事もスポーツも塾も」と考えがちなところですが、この時期にしっかり貯蓄するためにも、次の3点をヒントに習い事やスポーツを整理しましょう。
子供と親の意見が対立した場合は、親の意見を通さず、よく話し合うこともお忘れなく。と言っても、ない袖は振れないので、今後かかる費用と準備できるかどうかも確認を。
この時期に習い事をどうしても減らせないなら、塾に行かずに続ける、妻が働くなどして世帯収入を上げる方法もあるでしょう。あちこちお金をかけたせいで教育資金を準備できず、将来の選択肢を失う事態だけは避けたいものですね。
将来進む方向性を見つける・・・中高生
今どきは就職先によっては「生涯年収」で大卒が高卒に負ける場合があります。高収入を望むには、大企業に入って辞めずにがんばるか、ベンチャーで身を粉にして働き、会社が急成長をして多くの収穫を得るか・・・。
大卒の5人に1人が定職に就けない時代、教育資金は「ハイリスク・ハイリターン」の投資といえる時代です。「やりたいことは大学で決める」というのも一法ですが、できれば方向性だけでも中学・高校で見つけておきたいもの。
そのためにもいろいろな体験をさせることも大事でしょう。いろいろなものを見せて、いろいろなことを考えさせることが大事です。 そこからどこを切り取って受け止めるかはその子次第。
直接的な「節約」ではないですが、ここで方向性が見つからないと、回り道をしたり、自分探しに時間と費用がかかることになるかもしれません。
他方、直接的な中学・高校時代の学費削減法としては・・・
などが考えられます。
大学の学費削減法
一般的に教育費のピークとなるのが、高校・大学時代でしょう。この時期の教育費削減方法としては、次のようなものが。
少子化の中、大学も優秀な学生を集めようと特待生や給付型奨学金を増やす傾向が見られます。
進学の目的ややりたいことを明確にして大学に進み、良い成績を維持することが、学費の節約になるとも言えそうです。 また、最近は大学ではなくあえて専門学校を選択する動きも見られます。大卒の肩書よりも、就職につながる方向性を目指すのも、現実的な選択かもしれませんし、費用的にも抑えられることもあります。